渡邉美樹氏VS代田恭之氏 ―子どもの夢をはぐくむ学び方で対談
渡邉美樹(わたなべみき)氏
1959年神奈川県生まれ。明治大学商学部を卒業。92年に居酒屋「和民」を開発。00年に東証一上場。外食、介護、農業、環境の各分野の事業を展開中。郁文館夢学園理事長、医療法人盈進会理事長、内閣官房「教育再生会議」有識者委員のほか、「神奈川県教育委員会」委員、日本経団連理事、NPO法人「スクール・エイド・ジャパン」の理事長なども務める。

もう国には頼らない 渡邉美樹
代田恭之(しろたたかゆき)氏
1957年『螢雪時代』の編集長として大学受験界をリード。この間「WKMARCH」「日東専駒」などの流行語を創作。(財)日本生涯学習総合研究所の理事長として生涯学習の普及に尽力。07年にL.ロン ハバードが開発した学び方に準拠した『親子で楽しむ学び方』、学び方発見マガジン『マナビゲート』誌の監修を担当。NPO法人学びの支援コンソーシアム理事。

親子で楽しむ学び方
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実生活で生かせる「有機教育」を

司会 最後に、子どもたちや親御さん、先生方にメッセージをお願いします。

代田 先ほど紹介した『親子で楽しむ学び方』では「3つの鉄則」を紹介しています。まず第一は、学ぶ時にはとにかく実物を手にせよという原則です。渡邉さんの親の背中を見て子どもは育つというお話は、まさしく実物を手にすることだと思います。2番目は着実にステップを踏むということです。勉強には段階の飛び越しが致命傷となります。3番目は、3つの法則の中では最も重要な、言葉を大事にすることです。特に情報化社会では「誤解語」が氾濫しています。そのためにも、言葉の正しい意味を理解することです。これらが原作者の開発した3つの学びの鉄則であり、「勉強法の黄金律」です。
 今回この本を監修するにあたって、戦後の日本の学びに欠落していたものが、これでかなり埋められるものと確信しています。この際、渡邉さんの教育システム再生と、この学び方再生で学力向上を目指したい。
 これからの教育は、その子どもの個性を伸ばす教育、学んだことが実生活、実社会で生かせる「有機教育」に転換すべきだと考えます。親も子も先生も、これからはこの生きるための学び、有機教育をぜひ推進してほしいと思います。

渡邉 僕は親御さんとのコミュニケーションの中で、偏差値なんか関係ない、〜〜大学の○○学部に入ったら、人生それで安泰だという時代じゃないですよという話をするんです。するとみなさんその時は、そうだって賛同するんです。でも3日で忘れますね。でも子どもたちは違います。子どもたちはちゃんと反応して応えてくれます。
今、私学経営は、どんどん厳しくなっていますが、郁文館は去年1年間でも一番受験者数が増えているんです。
そうすると、私学の経営者たちが皆、「なんであの学校はうまくいってるんだ」と思いますよね。その時に、あの学校の教育の方針ってこうなんだ、こうすれば子どもは集まるんだ、と思ってもらったら、今度はほかの学校もみんな真似してくれますよね。
だから僕はどんどんほかの学校にプレッシャーをかけて、子どもたちが得をする、成長する学校をつくっていきたい。その結果、子どもたちが変わっていく。結果として次の世代が変わっていくんだと期待しています。

代田 悪貨は良貨を駆逐すると言われますが、逆に良貨が悪貨を駆逐する1つのモデルに…。

渡邉 なりたいですね。ぜひ挑戦したいと思っています。

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